筋トレ科学:筋肉増強剤と寿命


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今日のテーマは、筋肉増強剤が寿命に与える影響です。

筋トレの世界では、ときどき筋肉増強剤が話題になります。薬物を使っていたボディビルダーが若くして亡くなることがあると、健康への影響が心配になる人も多いでしょう。

今日はこのテーマについて考察した論文を紹介します。

まず、筋肉増強剤が広く使われるようになったのは1960年ごろからです。

この論文では、1930年まで、1960年まで、1990年までの30年ごとに時代を区切り、その期間にアメリカを中心に活躍したボディビルダー40人の死亡年齢を調べました。

結果は1960〜1990年の30年で選手の平均寿命が10年以上短くなっていました。

ただ、寿命はボディビル以外にも地域や時代背景など、さまざまな要因で変化します。

そこで、比較対象としてアメリカの男性全般について調べてみると、同じ時期の平均寿命は8年ほど伸びていました。

両者を照らし合わせるとグラフのようになります。

黄色いラインがアメリカの男性全般で、青いラインがボディビルダーです。黄色いラインが右肩上がりなのに対して、青いラインは1990年で大きく落ち込んでいます。

筋肉増強剤が健康に与える影響はまだ十分に解明されていないことが多くありますが、リスクであることは間違いありません。

薬物検査のない大会で活躍するボディビルダーは人気があります。リスクを受け入れて使うなら個人の自由だとする考え方もありますが、そのリスクは想像よりずっと大きいかもしれません。

ちょっとした興味や憧れで薬物に手を伸ばし、あとになってひどく後悔する人が減って欲しいなと思います。まず危ない部分について情報に触れることから。

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