筋トレ科学:夏に腹筋が欲しいなら減量はいまから


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今日のテーマは減量ペースです。

今年の夏、腹筋が見える身体で迎えたいと考えている人は、そろそろ減量を始めるタイミングを考えましょう。

はっきり腹筋が見える状態を目指すには、体脂肪率10%くらいが目安になります。ボディビルなどのコンテストなら体脂肪率5%の世界になります。

ここまで体脂肪を落とすのに、どの程度の期間が必要か考えるということですね。

もちろん食事制限を厳しくして、運動量も増やせば速いペースで体重を落とすことはできます。ただデメリットもついてきます。

2020年の論文で、減量ペースに関する過去の研究データがまとめて報告されました。

減量ペースが速い場合、体重を落としても体脂肪として落ちてくれにくいことが示唆されています。

速いペースで減量をすると体脂肪ではなく、筋肉が落ちてしまうリスクが高くなります。

この研究データは体脂肪量が比較的多い人たちが対象になっていました。体脂肪が少なくなるほど、そこから体脂肪を落とすのは難しくなり、筋肉が落ちるリスクは高くなります。

つまり、腹筋が見えるところまで減量するなら、速いペースの減量は不利になるということですね。

さらに、この研究では減量ペースによる基礎代謝への影響も報告されています。

減量すると基礎代謝が落ちるもので、それ自体は身体の自然な反応です。ただ、速いペースで減量すると基礎代謝の落ち幅が大きくなります。

腹筋がはっきり見えるところまで減量するには、ほとんどの場合でかなりのカロリー制限が必要になります。基礎代謝が落ちた状態で体脂肪を落とすには、カロリー制限がさらに厳しくなることになります。

言い換えると、ゆっくりペースで減量を行うと筋肉は落ちにくく、体脂肪が落ちやすくなります。基礎代謝も保たれやすく、ゆるやかな食事制限でも減量が進みやすくなります。

AthleteBodyの減量指導では、1週間に体重1%までのペースを目安に、4〜6ヶ月程度かけるプログラムをオススメする場合が多いです。

もちろんスタート時点での体脂肪率や、どこまで絞りたいかによって、どの程度の期間が必要かは変わってきます。ご自身の身体に合わせて考えてみてください。

理想の身体で夏を迎えられるよう、ちょっと早めの計画がオススメです。

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