筋トレ科学:変則セットは筋肥大より時短に使える


こんにちは、AthleteBodyの八百です!

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今日は変則的なセットの組み方を取り上げます。

筋トレのセットの組み方は、「10レップ×3セット」のように、挙上回数を決めて一定の重量でやり切るのが一般的です。

ただ、セットの組み方には他にもあって、普通の組み方よりも筋肉への刺激が強くなると言われたりします。

2021年の研究では、変則的なセットの組み方によって筋肥大効果が高まるのか調べたところ、以下のような結果が得られました。

トレーニング量を揃えて、ドロップセット、レストポーズセット、通常のセットを比較したところ、筋肥大効果に目立った違いはありませんでした。

筋肥大だけに目的をしぼって考えるなら、どの方法を選んでも良さそうです。

変則セットはセット間休憩を短くするので、時間効率を上げられることが多いです。ドロップセット、レストポーズセット、スーパーセットでは所要時間を半分程度に短縮できることが多いです。

筋肥大効果は変わりませんが、トレーニングにかけられる時間が限られている人には良い選択肢だと言えます。

この話題をAthleteBodyのオンラインサロン「ボディビル道場」で取り上げたところ、鈴木雅さんは現役時代に変則セットをほとんど使っておらず、指導の中でもオススメしていないとのことでした。

鈴木雅さんの感じるデメリットは以下のようなものです。

  • 疲労がキツい
    通常のセットと比べて疲労が強く、翌日以降に力が出にくくなったり、いつも通りのプログラムを継続しにくくなる。
  • フォームへの影響
    通常のセットの方が最後までフォームを保ちやすく、正しい動作が身についたり、対象筋を確実に刺激できたりする。
  • メンタル面への影響
    あとに続くセットが気になって、追い込むべきセット終盤で無意識に余力を残してしまうようになる。


このあたりは人によって感じ方に違いがあるかもしれませんが、どれも当てはまる人が居そうな指摘です。

筋肥大効果を重視して確実に良いトレーニングをするなら通常のセット、時間効率を優先したい場合には変則セットという使い分けが良いかもしれません。

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